今回ご紹介するのは、愛媛県松山市にある正宗寺(しょうじゅうじ)です。
場所は伊予鉄道「松山市駅」から徒歩5分という好立地にあります。
正岡子規と言えば「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の俳句でも有名で、一度は耳にしたことがありますよね。
そんな正宗寺の境内には子規にまつわる見所スポットが盛りだくさんです。
正岡子規が暮らした家を復元した「子規堂」
1926年に建てられましたが、その後焼失し1935年に再建。
空襲により再び焼失し、1946年に再び建てられたものが今に残っています。
記念館は正岡子規にゆかりの深いお寺の住職が建てたもので、50円で内部を拝観できます。
なお、屋外は無料で見学できますが、記念館の中に入る場合は入館料が必要となります。
そのまま入れそうな感じですが、先に本堂から向かって右側にある受付で拝観料を払ってから見学するようにしましょう。
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内部ではゆかりの品々を展示
外観は日本家屋の良さを感じられるたたずまいで、どこか懐かしい感じがします。
説明によると正岡子規が17歳まで暮らしていた木造平家建の一部を、俳句仲間であり正岡家の菩提寺である正宗寺の住職が、お寺の境内に移築したものです。
中に入るとこじんまりとした建物の中に並ぶのは、子規の直筆原稿や遺品や愛用していた机など、正岡子規ゆかり品々。
日本を代表する詩人、正岡子規の当時の生活を知る上で貴重なものが展示されています。
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現地には車やバス、電車で行くことができます。車の場合は自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。

正岡子規の遺髪が埋葬された「埋髪塔」
境内には正岡家のお墓があり、その横に子規の遺髪を埋葬した塔が建立されています。
この塔は子規の三回忌のときに子規と生前に交流があった正宗寺の第16世住職、釈仏海禅師が建てたものです。
墓石に彫られた子規像の文字は、子規と親しい間柄だったという下村為山が描きました。
埋髪塔は1904年に建てられて以降、空襲にあっても焼失せずに現存しているもの。
過去に二度焼失した子規堂よりも、歴史が長いモニュメントです。
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夏目漱石の小説に登場する電車も
夏目漱石は英語教師として松山に赴任していたことがあり、一時期は子規と一緒に暮らしていました。
小説「坊ちゃん」に出てくる主人公が、松山に赴任する時の設定で乗っていた列車の実物が子規堂の前に展示されています。
近くにある坊ちゃん列車ミュージアムには、機関車の中には入れませんが、この坊ちゃん列車は中に入ることもできます。
日本最古の軽便鉄道、伊予鉄道から贈られたかつての客車で、中はマッチ箱のように狭く、木のベンチが向かい合っています。
子規堂の客車に乗って、坊ちゃん列車に乗った気分を楽しめますよ。
さらに子規堂の前には、大の野球好きにちなんだベースボールの碑や、子規と親交の深かった夏目漱石の胸像もあります。
正岡子規と夏目漱石という二人の明治時代の文豪を感じられる!坊ちゃん列車の貴重なモニュメントです。
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まとめ
いかがでしたか?松山市駅から徒歩で約5分の正宗寺。
子規堂はお寺の中にあり、想像していたより目だたないところにある隠れスポットです。
駅近くでありながら、明治時代にタイムスリップできる素敵な空間になっています。
電車までのちょっとした空き時間にふらっと立ち寄ってみたり、たっぷり時間をとって隅々まで味わってみるのもいいですね。
松山へお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。
名称: 正宗寺 しょうじゅうじ
住所: 愛媛県松山市末広町16-3
時間: 9:00-17:00
電話: 089-945-0400
駐車場: 無料駐車場あり
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