今回ご紹介するのは、島根県出雲市にある稲佐の浜(いなさのはま)です。
あの出雲大社の近くで車なら3分ほどで行ける場所にあり、出雲大社が建立されることとなった「国譲り」「国引き」の神話で知られる浜です。
出雲大社にお参りする人は年間200万人を超えますが、この稲佐の浜はそこまで訪れる人が多くない静かなパワースポット。
国譲りのストーリーに思いをはせながら、夕日もきれいな稲佐の浜をゆっくり歩いてみませんか。
稲佐の浜に伝わる国譲り、国引き神話とは?
国譲りの神話では、むかし出雲の国は大国主神(おおくにぬし)という神様が治めていました。
その様子を見た高天原を治めていた天照大神(あまてらすのおおかみ)が「我が子が統治すべきだ」と考え、力業での交渉のすえに国を譲り受け、大国主のために神殿(今の出雲大社と伝わっています)が建てられたというお話しです。
国引き神話とは、出雲の創造神・八束水臣津野命(やつかみずおみづのみこと)が出雲の国に「どこかの国を縫いつけて大きくしよう」と発案。
朝鮮半島の新羅(しらぎ)の土地を鋤(すき)を使って突き刺し、引っ張ってきて出雲の国の北側にくっつけた、というおはなしです。
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神話の舞台となった屏風岩
そんな神話に登場するのが、屏風岩です。
稲佐浜から徒歩5分ほどのところの住宅街にあります。
天照大神(あまてらすのおおかみ)が交渉のために派遣した武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)がこの岩を背にして話し合ったという言い伝えが残っています。
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国譲り、国引き神話の舞台となった稲佐の浜
稲佐の浜は日本の渚100選にも選ばれています。
夕日もきれいなスポットとして知られる海岸で、その浜に大きな岩のような「弁天島」があります。
かつては弁天様が祭られていたためそう呼ばれていましたが、今は砂浜が広がり歩いて島を一周することもできるようになりました。
広い砂浜にそそり立つ島はとっても存在感があります。
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神々が集まり神議を行う上の宮
神話では旧暦の10月11日から17日までの7日間、八百万の神が稲佐の浜から上の宮に集まります。
上の宮は神議り(かみはかり)が行われる重要な場所とされ、こちらで1年に1回、神々が集まって縁結びや農業について話し合いが行われます。
小さなお宮ですが、とても重要なことが決定されていたとされるスポットです。
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まとめ
出雲大社がとってもメジャーなため、こちらの浜は素通りしてしまいそうですが、おだやかな海が広がる、とても神聖なスポットです。
駐車場やトイレも近くにありますので、ぜひ出雲大社と一緒に訪れてみてください。
名称:稲佐の浜 いなさのはま
住所:島根県出雲市大社町杵築北稲佐
稲佐の浜のページ
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