近年は大河ドラマや御朱印帳もあって、お城巡りは注目されていますよね。
日本には各地にお城が多いなか、愛媛県は松山城や湯築城、今治城、大洲城、宇和島城が日本100名城として選ばれるほどお城が多い県です。
今回はそんな愛媛にある日本100名城のひとつ、今治城をご紹介します。
今治城(いまばりじょう)とは?
1602年に藤堂高虎によって築城されたお城です。
最大の特徴は全国的にも珍しい堀に海水を直接、引き入れた構造で、高松城・中津城と並んで日本三大水城として呼ばれています。
明治維新後にほとんど取り壊され、周囲は埋め立てられていますが、一部にその名残があります。
海とつながっている堀の先に見える小ぢんまりした綺麗な天守閣。
1980年以降に再建されたもので、それを囲む城門や櫓も復元されています。
城の出入り口にあたる鉄御門(くろがねごもん)は武具櫓で、内部には広い空間があり、展示物を見学できます。
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築城の名、藤堂高虎(とうどう たかとら)
藤堂高虎は日本の城の多くに名前が出てくるほど、築城の名手と言われている方です。
現在の滋賀県に生まれ、豊臣秀長に仕えたことで築城術を身に付け、生涯にわたって20近くの築城に携わり、数々の城の設計や土木工事を担当しました。
日本100名城にも選定されているこちらの今治城も藤堂高虎が関わった城で、瀬戸内という海上交通の要衝という非常に戦略的に重要な場所に築かれています。
なお、鎧兜を身につけていない平服姿の戦国武将の像はとても珍しいことで、今治城ができた江戸時代は平和な時代だったことを表現しています。
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藤堂高虎によってつくられた天守閣
従来の天守は複雑な構造をした望楼型でしたが、今治城は日本で初めての層塔型(そうとうがた)天守だったと言われています。
層塔型は上層に行くほど順次小さくしていく技法で、工期を短縮し、工費も節約できるため一気に全国に広まりました。
また、今治城の天守は外側を白漆喰で塗り固める白漆喰総塗籠で、これも日本で初めて採用された技術でした。
そんな藤堂高虎によって江戸時代初期に築城された今治城は、たった6年間余りで解体。
再建するには資料が少なく、現在の天守は1980年に再建された鉄筋コンクリート造りの模擬天守です。
天守閣はコンクリート造りで内部は資料館となっていて、各階に貴重な甲冑や刀、槍弓鉄砲など、歴史に重要な文化財が豊富に展示されています。
特に2階の鎧がずらりと並ぶ圧巻の光景が広がります。
最上階からは今治港も見え、眺めは素晴らしいです。
夜には約100個の照明を使ったライトアップがなされ、立体的に照らされた美しい城が浮かび上がってきます。
日中とは違った幻想的なお城の姿を見ることができますよ。
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城内に鎮座する珍しい神社
今治城は明治5年に廃城となり、その跡地に今治藩との関わりが深かった複数の神社が合祀され、吹揚神社となりました。
ご本殿には天照御大神をお祀りしていて、複数の神社が合わさったため、吹揚神社には13匹の狛犬がいます。
本来、狛犬は一対なので偶数匹ですが、台座だけ残して1匹だけ逃げてしまったそうです。
ぜひ探してみて下さいね。
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まとめ
いかがでしたか?今回は愛媛県の今治城についてご紹介しました。
日本三大水城の一つに選ばれている今治城。
敵が城を包囲しても、海とつながっているため完全な封鎖ができないという戦略のもとつくられたお城で、海水を引き込んだお堀に囲まれています。
そんな今治城は、お堀越しに天守閣が見えるアングルもすばらしく、眺めも最高!
お堀を覗きこむと鯛が泳いでいます。
海に近いため水の透明度が高く、お堀が水鏡になってきれいなお城が映っていてとてもきれいです。
城内にはソメイヨシノの木が植えられており、桜の名所としてとても人気です。
満開の桜のバックにある今治城は見応えがあるので、春の季節にもぜひ足を運んでみて下さい。
名称: 今治城 いまばりじょう
住所: 愛媛県今治市通町3丁目1-3
電話: 0898-31-9233
時間: 9:00-17:00
駐車場: 有料駐車場あり
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