「鳴門市ドイツ館」日本初の第九を演奏!音楽で結ばれた日独友情の歴史スポット【鳴門】
今回やって来たのは、徳島県鳴門市にある「鳴門市ドイツ館」です。
鳴門市ドイツ館とは?
鳴門市ドイツ館は、今から100年以上前にあった第一次世界大戦の際、日本に収容されたドイツ兵捕虜の生活と文化を伝える資料館です。
館内では大正6年(1917年)から大正9年(1920年)にあった板東俘虜収容所(ばんどうふりょしゅうようしょ)の歴史と、当時のドイツ兵と地域住民の人たちとの交流を紹介しています。
近くには「ドイツ村公園」があり、公園内には第一次世界大戦当時には最大で1000名余りの捕虜が収容されたとされる宿舎の跡地や慰霊碑、記念碑が建てられています。
施設内は1階に受付や物販コーナーがあり、2階が資料館となっています。
資料館には、第一次世界大戦時のドイツ兵の生活や交流についてジオラマや映像、古文書などの展示によって詳しく知ることができます。
なお、こちらでは2階の資料館など、施設内の写真撮影は禁止されています。
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日本人がはじめて聴いた「第九」
板東俘虜収容所では、松江豊寿所長の人道的な取り組みにより、ドイツ兵は収容所内で自立的な生活をし、多くの技術や文化を地域にもたらしました。
収容所は特にベートーヴェンの「第九」が日本で初めて演奏された場所としても知られています。
これは当時のドイツ兵がアジアで初めて「第九」を全楽章演奏したものです。
施設内には「第九シアター」と呼ばれる場所があり、等身大のロボットがベートーヴェンの交響曲第九番を演奏する様子を再現しています。
建物の隣には道の駅「第九の里」があり、丘の上にはベートーヴェンの像が建っています。
この像は1997年に鳴門市制50周年を記念して、ドイツ人彫刻家ペーター・クッセル氏によって制作されました。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
ドイツな関する物販も
館内にあるミュージアムショップでは、ドイツモーゼル地方のワインやドイツビール、お菓子、オリジナルグッズなどが販売されています。
さらにドイツ館の近くには「道の駅 第九の里」があり、ドイツのクッキー、ジャムなどのドイツ製品のほか、第九の里ホットドッグなども食べられます。
物産館などの建物は収容所の兵舎(バラッケ)の一部を移築したもので、当時の雰囲気が感じられます。
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まとめ
いかがでしたか?今回は徳島県の鳴門にある「鳴門市ドイツ館」についてご紹介しました。
現地では、第一次世界大戦中のドイツ兵俘虜たちが音楽やスポーツなどを通じて地域と交流していた歴史があります。
上の写真は、徳島市内の藍場浜公園内「松江豊寿所長住居跡」にあるモニュメントです。
特にドイツ兵が日本で初めて行った「ベートーヴェン第九」の演奏は歴史的な出来事として、映画「バルトの楽園」のロケ地にもなりました。
今でも地元では当時の石組の「ドイツ橋」が残っていたり、定期的に演奏会が開催されるなど、ドイツとの交流が続いています。徳島に来られた際はぜひどうぞ。
名称: 鳴門市ドイツ館 なるとしどいつかん
住所: 徳島県鳴門市大麻町桧東山田55ー2
電話: 0886-89-0099
時間: 9:30-17:00
駐車場: 無料駐車場あり
鳴門市ドイツ館のページ
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