今回やってきたのは広島県呉市です。
呉(くれ)は昔から船の町として栄え、戦艦大和誕生の地でもあります。
そんな呉の港には、今でも自衛隊の戦艦や護衛艦など海上保安庁の巡視艇を見ることができます。
今回はホンモノの潜水艦を見学できるレアなスポットとして人気の「てつのくじら館」をご紹介します。
大和ミュージアムの隣にある巨大な潜水艦
呉駅から徒歩5分、大和ミュージアムのとなりに併設しているのが「海上自衛隊 呉資料博物館」です。
大和ミュージアムのすぐ近くにあり、ほとんどの人はセットで回る事が多い鉄板コース。
海上自衛隊による無料の施設ですが、到着してまずオドロキなのが正面にある黒色をした鉄のかたまりです。
全長70m以上もあるとっても巨大な物体は、なんと実際に任務に当たっていたホンモノの潜水艦です。
ミュージアムは別名「てつのくじら館」と呼ばれていますが、まさにクジラにふさわしい形。
クジラは巨大な生き物ですが、鉄でできたクジラとは巨大な潜水艦のことです。
海の中にこれだけの大きな潜水艦が動いているのを想像するだけでもオドロキです。
館内ではそんな潜水艦をテーマに内部を見学したり、たくさんの展示パネルで潜水艦のことを学ぶことができます。
【呉・東広島・三原で宿泊するなら】
海上自衛隊の歴史が学べるフロア
「てつのくじら館」は海上自衛隊に関する活動を紹介した施設です。
なかでもこちらは機雷と潜水艦にテーマを絞ったミュージアムとして、自衛隊の活動を見学できる貴重なスポットです。
呉市と共に発展してきた海上自衛隊。
そんな海から日本を守っている自衛隊と地元の呉についてさまざまな写真やパネル、映像で紹介されています。
【呉・東広島・三原でドライブするなら】
現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
掃海がテーマのフロア
資料館の2階は海上自衛隊の歴史や、戦後、とくに湾岸戦争でペルシャ湾にしかけられた無数の機雷を取りのぞく作業について詳しく学ぶことができます。
「機雷」とは何か知っていますか?
機雷(きらい)は艦船が接近や接触したときに爆発する水中兵器のことを言います。
そんな海中にあったらキケンな機雷を除去をすることを掃海(そうかい)と言います。
機雷にはミサイルのような形や、円盤状のようなモノなどいろんなタイプがありますが、そんな機雷除去のリアルな世界についてパネルなどで解説。
展示のテーマは「機雷の掃海」というとってもマニアックな!?内容ですが、、、、
第2次世界大戦後からペルシャ湾の派遣まで、この機雷を取りのぞく活動は自衛隊による国際貢献の中でいちばん活躍した任務のひとつで、海外でも日本の自衛隊が役立っていることがよくわかります。
館内にはボランティアの方がいますので、一緒にお話を聞きながら巡るのも面白いです。
【呉・東広島・三原で遊び・体験をするなら】
3階は潜水艦がテーマのフロア
てつのくじら館のメインはやっぱりホンモノの潜水艦内部を見学できること!
資料館の2階フロアからは陸揚げされた「潜水艦あきしお」につながっていて、直接内部に入ることができます。
この潜水艦は陸上にあるので、波で揺れる心配も、悪天候で見学が休みになることもありません。
実際に潜水艦の中に入ると、、、、、内部はとっても狭く、むき出しの配管や指令室、操舵席、レーダーなどまるで映画の世界そのもの。
何の計器かさっぱり分かりませんが、かっこいいメカニック系の機器が並んでいます。
狭いスペースの中で、じつに精巧でよく考えられた精密機器のかたまりなのがよくわかります。
潜水艦の中はコンパクトに配置されていて、乗員さんが居住するスペースも効率と機能性を重視。
艦長室や士官室、生活するためのシャワーやトイレなど、生活空間はとても狭く3段ベットもこんな小さなスペースでよく眠れるの??と思えるほど、、、、
こんな狭い密閉された環境の中で長い期間、海の中にもぐり続けて任務にあたりながら生活するのは大変な仕事です。
閉所恐怖症でなくともすごく過酷な現場で、まったく潜水艦には乗れそうもありません、、、
この狭い艦内で活動する乗員さんたちのすごさがよくわかります。
【呉でグルメを味わうなら】
まとめ
くじら館は普段見ることができない潜水艦の内部が見られる!日本で唯一の施設。
ミュージアムを見学すると海の中で危険性が隣り合わせの任務など、日本を守ってくれている自衛隊のゲンバは想像以上に過酷なことがよくわかります。
周辺には大和ミュージアムのあるので合わせて行ってみるのもいいですね。
呉にお越しの際はぜひどうぞ。
名称: 海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)
住所: 広島県呉市宝町5-32
時間: 10:00-18:00 火曜休
電話:0823-21-6111
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
てつのくじら館のページ
【広島までひとっ飛び】
【広島の飛行機+宿泊パック】
※当サイト内に掲載している情報は取材当時のものです。時間の経過により内容が変化して、実際と異なる場合がございますので予めご了承ください。
また、お気付きな点はプロフィールのアドレスまでどうぞ。誤記など指摘していただけると助かります。